低炭素アスファルト舗装(Hナチュラルペーブ)

CO2排出抑制と省エネルギーを目的とした舗装

HナチュラルペーブはCO2の排出量抑制と省エネルギーを目的に、加熱アスファルト混合物を通常の温度よりも30℃程度低く製造及び施工する技術です。温度を低減しても製造時の混合性や舗設時の施工性が確保でき、混合物の品質は通常の加熱アスファルト混合物と同等です。

ポリマー改質材入り加熱アスファルト混合物を対象として、求められる品質を確保しながら、製造温度を40℃低減することによってCO2の排出量を約18%削減した「Hナチュラルペーブ-V」(Made in 新潟 新技術普及・活用制度 登録番号:24D1004)を開発しました。

特徴

CO2排出量の削減(中温化)
製造温度を30℃低減することで燃料の消費を抑制し、燃料の燃焼に伴うCO2の排出量が約15%削減できます。
規制時間の短縮(中温化)
舗設後の路面開放温度への早期到達による規制時間の短縮が可能です。
初期わだちの抑制(中温化)
舗装体内の温度を低減することにより、交通開放時の初期わだちを抑制します。
作業環境の改善(中温化)
敷均し温度が低減することにより、作業環境の改善(夏期の熱中症対策等)が期待できます。
施工性の改善(通常温度)
締固め特性が改善するため、寒冷期間および長距離運搬における品質の確保が可能です。

適用

通常のアスファルト舗装
早期に交通開放が必要な舗装工事
打換工事等における多層施工
寒冷期や長距離運搬等、混合物の温度低下が懸念される工事